文字サイズ

会長就任の挨拶

 会員の皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。私こと、この度令和5年度総会をもちまして会長に就任いたしました。ここに謹んでご挨拶を申し上げます。大変偉大でたくさんの功績を残された村田前会長の後を引継ぐ重責を強く感じておりますが、大任をお受けしたからには、誠心誠意、会の円滑な運営と発展のため職務に力を尽くしてまいる所存です。何卒、格別のご指導をよろしくお願い申し上げます。
 新型コロナに振り回された怒涛の3年間、気が付けば2025年まであと2年となりました。2020年国勢調査によると、いわゆる団塊の世代となる人達は596万人に上り、2025年には日本人の3.9人に一人が後期高齢者と見込まれています。その状況下においてケアマネジメントの多様化、多問題ケースの増加等に対する介護支援専門員の役割はますます必要とされることになるでしょう。扇の要となる介護支援専門員の資質向上を目指すべく、会員の皆様の協力の元、尽力していく所存であります。
 さて、今後の会の方針として、主に4つを具体的にお示しします。
 まずは「令和6年度介護・医療・障害のトリプル改定について」です。できるだけ早く、また丁寧な情報発信をする事で取り残される介護支援専門員がいないよう、対応してまいります。
 2つ目は「令和6年度法定研修カリキュラムへの対応」です。カリキュラムが一新され、適切なケアマネジメント手法、科学的介護、また介護保険外の領域も含めた制度・政策、社会資源の学びが反映されている内容について、県介護保険課と当会で検討、協議の上、実施してまいります。また限られた時間を考慮した上で、「法定研修の継続研修(自主研修)」を全県、並びに地域で実践できる様にも取組んでまいります。
 3つ目として、「施設ケアマネへの支援」です。居宅も施設も同じケアマネジメントを実施する事を念頭に置きつつ、施設ケアマネジメントの現状や課題、ニーズなどを調査した上で、県協会としてできる施設介護支援専門員に対する支援を検討してまいります。
 最後に、「介護支援専門員不足の解消」を挙げます。この複雑な問題を解決するためには、私たち県協会のみで対応する事は困難であり、日本協会との連携、協力が不可欠であります。日本介護支援専門員協会、または日本介護支援専門員連盟へ入会し、全国の介護支援専門員の皆様と力を併せ、国へと働きかける事で私たちの資格を守ってまいりましょう。

静岡県介護支援専門員協会
会長  鈴木 喫